朴槿恵氏=(聯合ニュース)
朴槿恵氏=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クンヘ)次期大統領は24日、秘書室長と報道官の人事を発表した。その人選から朴次期大統領の政権引き継ぎ委員会メンバー構成をめぐり、さまざまな憶測が飛び交っている。委員会メンバーは週内に発表される見通しだ。
 今回の人選で、「仕事にたけた実務型引き継ぎ委員会」「腰が低い引き継ぎ委員会」という朴次期大統領の狙いが明確に表れたという声が聞かれる。
 秘書室長に与党セヌリ党の柳一鎬(ユ・イルホ)国会議員を選んだのは、庶民の生活を第一に考えるとした大統領選の公約を実現させようとする意図と受け取れる。
 李明博(イ・ミョンバク)大統領の側近で、同党中央選挙対策委員会報道官を務めた朴先圭(パク・ソンギュ)元青瓦台(大統領府)報道官と、同じく選対委報道官だった趙允旋(チョ・ユンソン)前国会議員を男女報道官に任命したことは、選対委での仕事ぶりを評価した人事だとされる。
 メディアの予想を覆し、自身の側近を登用しなかったことも「腰が低い引き継ぎ委員会」として、引き継ぎ委員会本来の業務を忠実に行おうとするメッセージと解釈できる。
 引き継ぎ委員会はできる限り派閥や政治色を排除し、専門家を中心に構成されるとみられる。何よりも庶民の生活を第一に考えるとした大統領選の公約を実践に移す経済・福祉・租税の専門家らが核心メンバーになるという見方が出ているのもこうした理由からだ。
 金鍾仁(キム・ジョンイン)前国民幸福推進委員長と金広斗(キム・グァンドゥ)国家未来研究院長は経済通である上、同党の非常対策委員会で朴次期大統領と共に経済政策に対する理解を共有してきた点から引き継ぎ委員会委員長の最有力候補として名前が挙がっている。
 現役議員の登用についても地元のしがらみがある選挙区選出の議員は避け、比例代表選出の議員から選び、それぞれの専門分野から党大統領候補選と選対委を経て朴次期大統領の政策の方向性を理解している人物が起用されるもようだ。
 その場合、朴次期大統領の選挙公約を総括した安鍾範(アン・ジョンボム)議員が引き継ぎ委員会の第一の委員候補となる。租税・財政の専門家である金賢淑(キム・ヒョンスク)議員と公共経済学会会長の?万雨(イ・マンウ)議員も候補に挙がっている。
 党外からも政策構想に参加する専門家グループが多数起用されるとの話も出ている。
 ただ、これまでメディアで候補として注目されなかった柳議員が秘書室長に、政治コラムニストの尹昶重(ユン・チャンジュン)氏が首席報道官に任命されたことから、サプライズ人事の可能性も予想される。

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