検察に出頭する李相殷氏=1日、ソウル(聯合ニュース)
検察に出頭する李相殷氏=1日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領の私邸用地の不正購入疑惑をめぐり、特別検察チームは1日、李大統領の長兄、李相殷(イ・サンウン)氏を呼び、事情聴取を始めた。
 相殷氏は事情聴取を受ける前、記者団に対し、「ありのままを話す」と述べた。
 疑惑は土地購入の際、李大統領が長男、李始炯(イ・シヒョン)氏の名義を違法に使用したことや、始炯氏名義となっている土地購入代金の一部を大統領室が肩代わりしたとされるもの。特別検事チームは国に対する背任や不動産実権利者名義登記に関する法律違反などについて捜査している。
 相殷氏は始炯氏に私邸用地の購入資金として6億ウォン(約4394万円)を貸したとされている。始炯氏は検察に提出した答弁書で、李大統領の指示を受け、私邸用地の購入資金を用立て、自身の名義で用地を購入。その後に李大統領の名義に変える計画だったと説明した。青瓦台(大統領府)の行政官に委任し、自身は契約に関与していないと主張した。
 だが、先月25日に受けた聴取では、自身が用地を所有するつもりで、相殷氏から借りた資金は段階的に返済しようとしたと説明を変えた。
 特別検事チームは相殷氏が6億ウォンを貸した経緯や李大統領の関与などについて調べる。

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