釜山国際映画祭があす開幕　施設・企画も充実

第17回釜山国際映画祭があす4日、韓国の釜山で開幕する。
　昨年は未完成だった映画祭専用館「映画の殿堂」が今年は完全な形に整い、映画ファンの期待が高まっている。映画祭組織委員会もこれを機に、世界的な映画祭への飛躍を目指す。

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　今年のメーンステージは、野外劇場の魅力を存分に生かす。注目が集まる開幕式は、一般観客に開放する出入り口を増やし、俳優や監督らが客席の間を縫って進むようレッドカーペットを配置するなど、観客中心のつくりにした。映画の殿堂に付属する建物には、レストランや展示室を設けた。

　映画祭のプログラムも、新たな企画を加え一層多彩になった。今年は、新人俳優の発掘と養成を目的とする「アジア演技者アカデミー」を初めて運営する。アジアン・フイルム・マーケットでは、出版産業と映画産業を結びつける「ブック・トゥー・フイルム」が初めて行われる。映画化を望む原作者と映画制作者をマッチングするもので、今年は10作品が対象となる。
　また、今年の映画祭は会期が13日までの10日間に延びた。閉幕式を土曜日に設定することで、開幕式に比べると関心が薄れがちだった閉幕式を盛り上げると同時に、各種プログラムを余裕をもって運営する考えだ。