キム・ギドク監督=(聯合ニュース)
キム・ギドク監督=(聯合ニュース)
キム・ギドク監督の新作映画「ピエタ」が、「第69回ベネチア国際映画祭」で最高賞の金獅子賞に輝いた後、観客動員数が受賞前の3倍以上に跳ね上がった。
 
 映画振興委員会の映画館入場券統合電算網の集計によると、同作品は10日に全国238か所の映画館で2万8607人(売上額占有率13.2%)を動員し、その日の興行順位3位となった。
 
 これは公開日の6日の観客数8673人(占有率3.0%、興行順位7位)に比べ、230%増加し、3倍以上跳ね上がったことになる。累計観客動員数は、公開5日で9万7104人を記録し、11日中には10万人を超えるとみられる。これは金獅子賞受賞後に、大衆の関心が高まりシネマコンプレックスが同作品の上映館や上映回数を大幅に増やしたためだ。
 
 「ピエタ」の純制作費は約1億5000万ウォン(約1000万円)で、マーケティング・配給費用を含めると、合計8億5000万ウォンかかった。損益分岐点は観客動員数25万人程度だ。配給会社は受賞後に観客動員数が増え続けているため、25万人は超えるとみている。
 
 「韓国映画界の異端児」と呼ばれるキム・ギドク監督の作品は配給の面で難しい点があり、これまで大衆の関心をなかなか集められなかった。同監督の作品のうち、最も興行成績が良かったのは、70万人を動員した「悪い男」だ。配給会社はこれを超える可能性もあるとみている。 

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