【ソウル聯合ニュース】訪韓中の国際電気通信連合(ITU)のトゥーレ事務総局長は10日、ソウルの放送通信委員会で記者会見を行った。サムスン電子と米アップルの訴訟について、知的財産権は尊重されなければならないと前置きした上で、「ICT(情報通信技術)企業が革新に時間をかけるのでなく、法廷で時間を無駄遣いしてはならない」との考えを示した。
 トゥーレ氏は「協力が多いほど革新も多いと信じている」と述べ、ICT産業界でより多くの協力と革新が進められ、訴訟は減らすべきだと強調した。
 また、「産業界で革新と知的財産権の全てを保護するためには、両社の訴訟を機に、産業界で明確な規則をつくるべきだ」と力説した。
 トゥーレ氏は2014年に釜山で開催されるITUの総会(全権委員会議)の準備状況を点検するために訪韓した。滞在中は放送通信委と協力了解覚書を締結し、関連業界や学界の専門家とも会う予定だ。
 総会が開催される釜山については、「2014年、ICT界の首都になる」との見方を示した。韓国はICT関連の指標で過去10年間、世界1位を占め、ブロードバンドの開発や施行で大きな役割を果たしていると評価した。
 その上で、「2014年の総会は、世界が情報社会から知識社会に移行する出発点となるが、釜山がその中心となる」と述べた。

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