韓国統一部の当局者によると、3日に南北の赤十字チャンネルを通じ、支援の意志を表明するとともに支援を協議する接触を呼び掛けたという。
統一部の柳佑益(リュ・ウイク)長官は7日の国会質疑で、干ばつや台風、集中豪雨などの自然災害に見舞われた北朝鮮に対して支援の意向を示したと明らかにした上で、「よい返事を待っている」と述べた。
韓国政府は南北接触について、秋夕(中秋節)前の9月下旬を提示したもようだ。今回の人道支援を対話再開のきっかけにしたいとの意図があるとみられる。これまで国内の民間団体の対北朝鮮支援を許可してきたが、政府レベルの支援については慎重な姿勢をみせていた。
韓国の支援団体の要請を受け入れている北朝鮮が政府レベルの支援申し出に対し、どう反応するかに注目が集まる。
韓国政府は北朝鮮メディアの報道や国連人道問題調整室(OCHA)の評価を基に、今年、北朝鮮で集中豪雨・台風などによって223人が死亡し、行方不明・負傷者は594人に達したとしている。住宅の崩壊・浸水被害は5万6000世帯余り、建物の崩壊・浸水被害は2400棟余りとみている。
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