韓国与党　現職議員を除名＝現金授受疑惑で

【ソウル聯合ニュース】韓国の与党・セヌリ党は17日に開かれた議員総会で、4月の総選挙の公認候補選びで現金を授受した疑いが持たれている玄永姫（ヒョン・ヨンヒ）国会議員の除名案を全会一致で可決した。
　党の規約によると、現職議員の除名処分は在籍議員の3分の2以上の賛成で成立する。
　玄永姫氏は同日付で党員資格が停止する。同党が総選挙後、現職議員を除名したのは初めて。本人が容疑を強く否定する中、党が厳しい処分を下したのは12月の大統領選への影響を最小限に抑える狙いがあるとみられる。
　玄永姫氏の除名処分により、同党の議席数は148議席となった。同氏は比例代表のため、無所属として議員職は維持される。
　玄永姫氏は比例代表の公認候補に選出されるよう、党の有力者の玄伎煥（ヒョン・ギファン）前議員に3億ウォン（約2100万円）を渡した疑惑などが浮上している。玄伎煥氏に対しては16日、党の幹部会で除名処分が確定している。