【ソウル聯合ニュース】北朝鮮脱出住民(脱北者)支援に取り組む韓国人活動家、金永煥(キム・ヨンファン)氏が中国当局から拷問を受けたとされる問題と関連し、韓国の与野党が8日、真相究明と再発防止を求める決議案を提出した。
 決議案は与党セヌリ党と野党の民主党、先進統一党が共同発議した。拷問などの人権侵害に対し、韓国政府として真相究明の調査団を構成し、迅速かつ正確に事実関係を明らかにするよう促した。また、金氏らの主張が事実と判明した場合に、中国政府の公式な謝罪と再発防止の約束、責任ある措置を取り付けるよう要求した。
 一方、金氏は8日、全羅北道全州市内の病院で5時間にわたり健康診断を受けた。しかし、金氏によると、担当医師は「肉眼では拷問の痕跡を見つけるのは難しい」とし、拷問を立証するには法医学の専門家や専門設備が必要との意見を示したという。
 来週ごろ韓国政府と協議した上で、さらに精密な検査を受ける考えだ。政府の意見に従い、拷問による精神的な損傷についても検査を予定している。

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