7月9日、地元の市民団体関係者らが古里原発1号機を視察している=(聯合ニュース)
7月9日、地元の市民団体関係者らが古里原発1号機を視察している=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国知識経済部の洪錫禹(ホン・ソクウ)長官は6日に緊急会見を開き、運転を停止していた釜山市の古里原子力発電所1号機を同日午後から再稼働すると発表した。
 洪長官は再稼働を決めた理由について、「安全性への国民の理解が高まり、地元住民のコンセンサスを得た」と説明した。
 1号機は早ければ10日に出力100%に達する見通し。記録的な猛暑が続く中、電力需要がピークを迎える時期(8月3週目~8月末)を前に、安定的な電力供給を確保できると見込まれる。
 再稼働の最大争点だった安全性に対しては、点検作業などを通じ住民の理解を得たという。
 同部は1号機の事故後にまとめた原発の運営改善総合対策などを基に、事故の再発防止に注力する構えだ。
 1号機は2月9日に電源喪失事故が発生したが、原発事業者の韓国水力原子力は事故から約1か月後の3月12日まで原子力安全委員会へ報告せず、波紋を呼んだ。同委員会は安全点検のため、1号機の運転を停止。7月4日に再稼働を容認し、地元住民と運転再開に向けた協議を行ってきた。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0