韓国銀行(中央銀行)は1日、2000年代初めは70%台にとどまっていた貿易依存度が徐々に上昇を続け、昨年は113.2%と過去最高を記録したと明らかにした。貿易依存度は総輸出入額を国民総所得(GNI)で割ったもので、国内経済が貿易にどの程度依存しているかを表す指標。
2008年に110.7%まで上昇し、2009年には世界金融危機の影響で98.8%に低下したが、2010年は105.2%と再び100%を超え、以後2年連続で100%を上回った。今年1~3月期には116.3%まで上昇した。
貿易依存度の上昇は韓国が金融危機を貿易拡大で乗り切ったことを示す。2010年の輸出は前年比28.3%増、2011年は同19.0%増加したほか、昨年は初めて貿易額1兆ドル(約78兆円)を達成した。
問題は貿易依存度が高まると、国内景気が世界経済低迷の影響をもろに受けることだ。国内総生産(GDP)を基準にした2010年の韓国の貿易依存度は87.4%で、米国(22.0%)、日本(25.1%)、中国(49.5%)を大きく上回る。
民間シンクタンク、現代経済研究院は「対外依存度が高く景気変動性が大きいと持続的な成長が難しい」として、内需活性化やサービス業育成に向けた長期的な対策が必要と指摘した。
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