一時は10か所の政治犯収容所が存在したが、1980年代末から1990年代初めに国際人権団体による問題提起と実態調査の要求が活発化したことで、国境に近い地域の一部収容所が閉鎖されたようだと説明した。現在収容所が運営されているのは、平安南道の价川(14号管理所)、北倉(18号管理所)、咸鏡南道の耀徳(15号管理所)、咸鏡北道の化成(16号管理所)、清津(25号管理所)、会寧(22号管理所)だとしている。
これに先立ち、国家人権委員会も昨年1月、北朝鮮には政治犯収容所が6か所はあり、収監者は約20万人に及ぶと推定されると明らかにしている。
一部専門家らは、北朝鮮がことし、金正日(キム・ジョンイル)総書記から三男の正恩(ジョンウン)氏への後継体制を構築するなかで、政治犯収容所を利用した住民統制機能をより強化する可能性を懸念している。
北朝鮮の政治犯収容所は、終身収監の「完全統制区域」と、希薄ながら釈放の可能性もある「革命化区域」に区分されるが、劣悪な環境と人権じゅうりん状況はどちらも同様だと伝えられる。ただ、北朝鮮は収容所の存在そのものを否定している。
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