2006年1月の首脳会談で握手を交わす金正日総書記(左)と胡錦濤国家主席(資料写真)=(聯合ニュース)
2006年1月の首脳会談で握手を交わす金正日総書記(左)と胡錦濤国家主席(資料写真)=(聯合ニュース)
【北京6日聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記と中国の胡錦濤国家主席が、5日午後に北京の人民大会堂で会談し、両国の懸案を協議した。
 金総書記は同日午後5時半(韓国時間午後6時半)ごろ、随行者とともに同所に到着。胡主席と会談した後に夕食をともにしたと伝えられる。
 中朝両国が会談について一切言及していないため、内容は分かっていないが、朝鮮半島非核化や6カ国協議、韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件、中朝の経済協力問題が議題に上ったと消息筋らは伝えている。

 朝鮮半島非核化問題と関連し、胡主席は北東アジアの平和と安定の重要性を力説しながら、北朝鮮の6カ国協議復帰を促したようだ。金総書記は、北朝鮮核問題への具体的な言及は避けながらも、非核化の意志を表明しながら6カ国協議のテーブルに戻る準備ができていることを強調したとされる。
 一方、金総書記の訪中を機に、中朝両国が「天安」沈没事件に言及するかどうかに注目が集まっているが、消息筋らは、首脳会談では直接取り上げられなかったようだと伝えている。
 ただ実務協議のレベルで、北朝鮮が中国側に、事件とは無関係だとの姿勢を強調したとみられる。双方は、事件による事態の悪化を防ぎ、不安が高まらないように努めることで一致したようだ。
 会談では、中国通とされる北朝鮮の金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長が同席し、経済問題も話し合ったと伝えられる。金養建部長は朝鮮大豊国際投資グループの初代理事長を兼任しており、外資誘致の総指揮を執る。
 過去の中朝首脳会談に照らすと、両国の共同声明や首脳会談関連文書に、中国から北朝鮮への経済支援を具体的に明示したということはなさそうだ。中国は中朝の友好関係を重視しているため、北朝鮮の人民生活の向上に向け支援するという水準で共感したものと見込まれる。
 金総書記と胡主席は会談の後、夕食をともにした。夕食会に出席した中国側首脳部は把握されれていないが、人民大会堂で行われたことを考えると、規模は大きかったとみられる。

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