【ソウル2日聯合】世宗証券(現NH投資証券)などをめぐる売却不正取引疑惑で、大検察庁(最高検察庁に相当)中央捜査部は2日、ソウル市内の農業協同組合(農協)本社とNH投資証券を家宅捜索した。検察捜査官ら20人は、農協本社の資材部から農協の子会社だったヒューケムスの売却関連文書を、金融企画部から世宗証券買収関連文書を確保したほか、NH投資証券の経営企画室では売却関連資料を押収した。
 検察は、2005~2006年に世宗証券が農協に買収される過程で、世宗証券が盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の実兄の盧建平(ノ・ゴンピョン)氏、盧前大統領の高校の同窓生に当たる鄭化三(チョン・ファサム)氏兄弟などを通じ、当時の農協会長だった鄭大根(チョン・デグン)氏に金品ロビーを行った容疑を捜査中だ。

 また、世宗証券が農協に買収される課程で株価が暴騰、泰光実業の朴淵次(パク・ヨンチャ)会長らが農協の内部情報を利用し巨額の差益を得たかどうかや、農協が証券会社を買収するため、監督機関である当時の農林部長官などにロビーを行ったかについても捜査する。

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