【ソウル5日聯合】企画財政部は5日に経済動向報告書(グリーンブック)を通じ、韓国経済は景気減速が目立ち物価不安が拡大しており、景気委縮の緩和策とともに原油高に備えたエネルギー節約などの構造調整努力が必要だとの見方を示した。輸出は好調なものの内需では不振が続き、原油高などで物価上昇率も拡大している指摘した上で、貿易条件の悪化や雇用悪化などで内需不振が一層深刻化する懸念があると診断した。
 4月の鉱工業生産は10.5%で2けたの成長を維持したものの、サービス業生産は増加が鈍った。消費財販売は前年同期比5.8%増を記録したが、前月比では0.2%減少した。4月の就業者は臨時雇用や日雇い職が大幅に減り、サービス業の就業者増加も振るわなかったことから、前年同月比19万1000人の増加にとどまった。設備投資推計も、運輸装備投資の増加にもかかわらず半導体機器など機械類の投資減少で不振が続いた。景気先行指数の前年同月比と景気動向指数の循環変動値は、それぞれ5か月と3か月間にわたり下落を記録している。製造業の在庫出荷循環は3か月間連続で景気鈍化に移動し、景気下降が本格化していることを示した。

 ただ、5月は開発途上国や資源輸出国への輸出が好調で輸出額が前年同月比27.2%増加した。4月の経常収支も為替相場などの影響で貿易収支とサービス収支がともに改善し、赤字額は15億6000万ドルで前年同月から縮小している。5月の消費者物価は前年同月比4.9%上昇した。

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