鳥類の処分が始まった松坡区・文井=11日、ソウル(聯合)
鳥類の処分が始まった松坡区・文井=11日、ソウル(聯合)
【ソウル12日聯合】ソウル市の広津区で5日に高病原性の鳥インフルエンザが発見されたのに次いで、松坡区でも違法飼育されていた鳥類から鳥インフルエンザウイルスが見つかった。
 農林水産食品部は11日、松坡区庁が8日に病性鑑定を依頼した文井・長旨地区のカモについて国立獣医科学検疫院が調べた結果、鳥インフルエンザウイルスが発見されたと明らかにした。高病原性かどうかは12日ごろ判明する予定だ。

 これを受けソウル市は市内での感染拡大を防ぐため、同日夜から市内25区の公務員600人余りを動員し、市内全体の鳥類1万8647羽のうち文井・長旨地区を含む1万5438羽の家禽(かきん)類を処分することを決めた。ペット用は除かれる。松坡区はこれに先立ち同日午後、35農家で違法に飼育されていたニワトリやカモなど8175羽の鳥類の緊急処分と、周辺地域に対する防疫と疫学調査に入っている。

ソウル市は今後市内でニワトリやカモを飼育したり生きた状態で搬入したりできないよう政府に建議し、ペット用の鳥類については住民の要請があれば安楽死させることにした。また、都市型鳥インフルエンザに備えたマニュアルを製作して大都市の特性に適した防疫対策を確立する。防疫当局と市は、文井・長旨地区に対しニワトリやカモを飼育した住民に予防薬を投与し、警察とともに地域内の施設に移動規制を敷き家禽類の外部流出を防ぐ方針だ。

 一方、8日に鳥インフルエンザの陽性反応が出て緊急処分が実施された釜山市江西区のカモ農場は、精密検査により高病原性の鳥インフルエンザと11日に判明した。釜山で高病原性と最終確認されるのは今回が初めて。また、京畿道・安城市孔道邑の農場から6日に届け出のあった家禽類の死亡原因も高病原性のウイルスと判明した。

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