【平壌26日聯合】「わたしたちと共通点がとても多く、同じ民族だということを感じました」――。
 ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラでセカンドバイオリン副首席を務める韓国系米国人、リサ・キム(韓国名:キム・ウンス)さんが25日、北朝鮮の人民文化宮殿で、初めて平壌を訪れた感想を明るい表情で語った。ただ、うれしい気持ちもある一方で、北朝鮮の現状を見て悲しみや哀れみも感じたと打ち明けた。

キム・ウンス の最新ニュースまとめ

 米国で生まれたキムさんは、5歳のときに韓国に戻ったが15歳で再び渡米し、その後ニューヨークフィルの団員となった。両親は1年半前に米国に移民している。26日に平壌で公演することを聞き、両親は「そんな歴史的なイベントに参加するあなたが誇らしい。良い経験となるからいろんなことを感じてきなさい」と話したという。キムさんは、「わたしが平壌公演に参加したのは、政治的な目的があってのことではなく文化を愛するため。わたしたちの深い演奏と音楽が、北朝鮮の人々に感動を与え、その心を開く第一歩になれば」と期待を示した。

 平壌公演に臨むニューヨークフィル団員には、合わせて8人の韓国系団員が含まれている。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0