次期大統領候補に名が挙がっている高建(コ・ゴン)元首相は28日、自身が共同代表を務める「希望韓国国民連帯」の発足式を行った。その席であいさつを通じ、今の韓国政治は国民に何の希望も与えられずにいると批判、政治が故障を修理できるよう国民が立ち上がるべきと述べた。

 高元首相は、「われわれは大変厳重な歴史的状況に直面している」と指摘した。列をなすタクシー、私教育費を稼ぐため賢明な親たち、卒業しても就職できず肩を落とす青少年を見ていると、「政治は故障している」と確認させられると説明した。国を導く羅針盤とエンジンが役目を失い4700万の国民が乗る大韓民国号は大海に漂流していると述べ、「急成長する中国と再び立ち上がる日本の間で、韓国は空虚な理念論争と試行錯誤をしながら歳月を浪費している」と主張した。

 高元首相はまた、10年以内に国民所得1人当たり3万5000ドル達成、世界10大先進強国入りなどのビジョンを掲げた上で、そのためには政治のリーダーシップが新たな発展戦略とビジョンを示し、国民のエネルギーを結集させていかなければならないと強調した。式後に行われた記者懇談会の席では、昨年から展開している中道改革勢力統合連帯の共感拡大に向けた活動を今後はさらに積極的に行うとの意向を示すとともに、現在は見解をともにする政治関係者らと非公開で接触を行っていることを明らかにした。

 希望韓国国民連帯については、「政治決死隊や新しい政党の母体とは距離がある」と説明し、自らが政治広報を行う際には同連帯とはまったく異なる場、現実政治の場で行うことになると述べた。現実政治の場とは、従来の政党、派閥を超えた政治などさまざまな形態があり得るとの考えを示した。

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