李林宰氏(左)と朴成ミン氏(資料写真)=(聯合ニュース)
李林宰氏(左)と朴成ミン氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国ソウル市・梨泰院で158人が死亡した雑踏事故を捜査している警察庁特別捜査本部は1日、現場を管轄する竜山警察署の李林宰(イ・イムジェ)前署長やソウル警察庁公共安寧情報外事部の朴成ミン(パク・ソンミン)部長など警察関係者4人に対する逮捕状を請求した。 先月1日に発足した特別捜査本部が4件の逮捕状を請求したことで、事故の法的責任を問う今回の捜査は大詰めを迎えている。特別捜査本部は消防当局や竜山区庁の関係者についても近日中に身柄の確保に乗り出すとみられる。 警察によると、李氏はハロウィーンの時期に人員をさらに投入する必要があるとする報告があったにもかかわらず対応措置を取らず、事故を認識した後も適切な措置を取らなかったことから被害を拡大させたとして業務上過失致死傷の疑いが持たれている。 李氏は事故が発生した50分後にようやく現場に到着するなど、職務放棄の容疑でも捜査を受けているが、捜査が十分でないため逮捕状請求書の容疑には記載されなかった。特別捜査本部は今後の捜査により、同容疑を適用するか判断する方針という。 特別捜査本部はまた、事故の危険性を懸念する報告書の削除に関わったとみられる朴氏と竜山署情報課の前課長について、証拠隠滅教唆(きょうさ)の疑いで逮捕状を請求した。 朴氏は事故後、竜山署も含む所轄警察署の情報課長でつくるメッセージアプリのグループトークに「監察と家宅捜索に備え、情報報告書を規定通りに削除しろ」というメッセージを送ったことで、監察・捜査対象になっていた。前課長は部下に報告書を削除させた疑い。 特別捜査本部は竜山警察署の112(緊急通報)状況室の前室長についても業務上過失致死傷の容疑で逮捕状を請求した。前室長は事故現場から圧死の危険を知らせる緊急通報があったにもかかわらず、適切な措置を取らなかったとされる。 特別捜査本部は容疑を否認している4氏について、口裏合わせや証拠隠滅などの恐れがあると判断し、逮捕状を請求した。 ソウル西部地裁は5日午前、4人の逮捕状の発付可否を決める審査を行う。 特別捜査本部は同じく容疑を否認している朴熙英(パク・ヒヨン)竜山区長、チェ・ソンボム竜山消防署長などについても、逮捕状の請求を検討しており、近く結論を出す方針だ。 
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