北メディア「呼吸器疾病予防にマスク着用は効果的」と推奨も、ミサイル発射には「無言」

北朝鮮は30日、季節の変わり目に増加する風邪の症状、新型コロナウイルス変異ウイルスなど呼吸器疾病を予防するために「マスク着用」を積極的に推奨した。

　この日、北朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は「ウイルス性呼吸器疾病の流行を止めることにおいて、マスク着用は非常に効果的」と報道。

　これに先立ち、北朝鮮は先月、新型コロナウイルス防疫との戦いに「勝利した」と宣言し、最大非常防疫体系を緩和した正常防疫体系にレベルを下げた状態だ。

　しかし、新型コロナウイルス変異株が流行するなど、再拡大の可能性が存在する状況で防疫体制においては手を抜かずにいる。特に、この時期は季節の変わり目となるため、マスク着用を強く呼びかけている。

　一方で、前日（29日）夜の弾道ミサイル発射について労働新聞は、一言も触れていない。

　北朝鮮は米韓の海上合同訓練などに反発し、2日連続で短距離弾道ミサイルを発射したなか、官営メディアはこれについて報じていない。