シンガポールで「トイレの下水」で作ったビールが人気=韓国報道(画像提供:wowkorea)
シンガポールで「トイレの下水」で作ったビールが人気=韓国報道(画像提供:wowkorea)
トイレなどで使用された下水を再生した水で作ったビールが、シンガポールの消費者の間で人気を集めている。

29日(現地時間)ブルームバーグ通信によると、シンガポールビール会社ブリューワークス(Brewerkz)は、4月から販売していた「ニューブルー」(NEWBrew)というエールビールのレストラン販売分がすべて売り切れたと明らかにした。スーパーマーケット販売分などを含むニューブルーの一次物量は、来月中に売り切れると見ている。ブリューワークスはシンガポール国立水資源局(PUB)と協力し、ニューブルーを作った。

ニューブルービールの製造には「ニューウォーター(NEWater)」が使われる。ニューウォーターは、シンガポール政府が水安全保障として、去る2003年から下水をリサイクルして生産している飲料水だ。世界自然基金(WWF)によると、全世界の人口27億人が1年に少なくとも1か月は水不足に苦しむ中、シンガポールは淡水資源が不足している国の一つだ。

ニューウォーターは下水を紫外線で消毒し、先端技術が適用された膜を通過させ、汚染物質を除去する過程などを経て作る。シンガポール政府は、下水だったという事実による心理的拒否感を除いて、ニューウォーターが一般水と変わらないという立場だ。

ブリューワークスは、むしろニューウォーターがビールを作るのに適した水だと説明している。ブリューワークスの会長は「ニューウォーターの味は、ビールに完璧に合う。ニューウォーターのミネラル成分は、ビール醸造中、化学反応に重要な役割を果たすこともある」と述べた。

シンガポール人の反応は好意的だ。スーパーマーケットでニューブルーを購入して飲んだチュ・ウェイ・リアン(58)氏は、「このビールがトイレの水で作られたことは、全くにわからない。私が好きなビールの味を持っている」と述べた。グレース・チェン(52)氏は、ニューブルーを試飲した後、「消費者に、排水で作られたと言わなければ、おそらくわからないだろう」と述べた。

一方、スウェーデンと北米でも、下水を再生した水で作ったビールを披露したことがある。

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