中国の大学卒業生が初めて1千万人を超える…経済失速のなか深刻な就職難が到来か(画像提供:wowkorea)
中国の大学卒業生が初めて1千万人を超える…経済失速のなか深刻な就職難が到来か(画像提供:wowkorea)
中国教育部の統計により、今年の中国の大学卒業生が1076万人に達することが分かった。
 
 米モルガン・スタンレーのチーフエコノミストである章俊氏は、中国の成長率と雇用件数の関係性について、GDPが1%増加すれば約200万から240万の雇用が創出されてきたと指摘。しかし、中国の今年のGDP成長率は4.5%から5.5%程度に留まる見込みで、大学卒業生の就職難が予想されるとしている。

 中国政府は大学卒業生の増加に伴い、都市部での雇用を1100万件まで伸ばすという目標を掲げている。しかし、経済の失速により達成は難しい状況だ。

 報道によると、中国の都市部における4月現在の失業率は6.1%で、2020年3月以降最高となった。4月の就職数は121万件で、昨年同期の140万件を下回り、2020年同期の125万件も下回った。

 これらの数値は大学卒業生たちが置かれている状況の厳しさを物語っている。取材に答えたある卒業生は「毎年『今年がいちばん大変だ』と言われるが、今年こそ本当に大変だ」と嘆いた。
Copyrights(C)wowkorea.jp 106