テラフォーム・ラボのクォン・ドヒョンCEO(画像提供:wowkorea)
テラフォーム・ラボのクォン・ドヒョンCEO(画像提供:wowkorea)
暗号資産(仮想通貨)交換所バイナンスが12日、韓国のテラフォーム・ラボが発行する暗号通貨「ルナ」のマージン取引を終了したのに続き、13日9時40分、ルナによる一部の現物取引を中断したと明らかにした。過度な変動性から投資家を守るための措置だとみられる。取引が中断されたのは、LUNA/BTCやLUNA/BIDRなどとなる。

13日10時9分時点のルナの価格は、仮想通貨価格の情報サイト「コインマーケット・キャップ」基準で0.008450ドル(USD)となり、24時間前に比べ99.33%下落した。

「ルナ」の暴落に続きバイナンスへの上場廃止情報まで伝わると、投資家の間では不安が広がっている。

ルナの暴落は、1ドル(約129円)で価値が維持できるよう設計されたステーブルコイン、テラのアルゴリズムが崩れたことから始まった。多くのステーブルコインが、ドルのような伝統的な貨幣に価格を固定させるのとは異なり、テラはステーブルコイン、USTの価格が1ドルを上回るか下回った場合、ルナとの差額取引を通じて価値を維持してきた。しかしこのメカニズムが機能していないとみられる。

米CNNは「エコシステム全体が、ルナに価値があると信じる投資家に依存しているのが問題。投資家がシステムへの信頼をなくせば、すべての取引が中断する」と指摘した。


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