尹候補はこの日午後、ソウル市内のSBSプリズムタワー公開ホールで行われた大統領選候補テレビ討論で、ロシアのウクライナ侵攻について「平和は確実な抑止力を持ってこそ保てる。先制攻撃力を備え、その意志を示すことで戦争を抑えられる」と主張した。
尹候補は「ロシアのウクライナ侵攻について、互いに見る角度が違う。紙にインクで書いた協約書一つで、国家の安保と平和は守られないということを示した」とし、「確実に自分を守る力と強力な同盟がなければならないのに、ウクライナはそれを一つも持っていない」と述べた。
つづいて「与党や政府、李候補が紙にインクで書いた終戦宣言を叫んでいる。しかし、北朝鮮が核開発を放棄しない状態で終戦宣言を強調すること自体、ウクライナと同じような脅威をもたらすのではないかと思う」とし、「李候補は安保観がずれており、よく分かっていないようだ」と指摘した。
これについて李候補は「尹候補は、戦争をあまりにも簡単に考えているようだ」とし、「朝鮮半島に戦争の危機が高まっている。尹候補の刺激的な発言で、北朝鮮が軍事挑発する可能性が高くなっているという指摘がある」と反論した。さらに「強く言うことが重要ではない。徹底的に備えることだ。その一方で、外交で管理しなければならない。大口をたたくだけで、できるだろうか」と付け加えた。
尹候補は「ロシアのウクライナ侵攻で、原材料やエネルギー価格が暴騰し、金融不安が起きる可能性がある。また、国内の安保も脅かされている。しかし、李候補はウクライナが侵攻されたことについて、最初は地球の反対側、遠い国のことであり、韓国とは無関係だと言っていた」とし、「今は逆の話をしているが、大統領に挑戦する人としては安保について、準備がまったくできていない」と批判した。
李候補は反論し、「尹候補は本当によく嘘をつく。私が申し上げたのは『遠い国のことなのに、韓国の株価が落ちるほど影響がある』と言っただけだ。話の一部だけをとって、歪曲しないでほしい」とし、「(ウクライナの事態)は6か月の初心者政治家が、どんな結果をもたらすかを示している」と直撃した。
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