「ジョンインちゃん事件」生後16か月養子を虐待死させた養母、無期懲役から懲役35年に減刑=韓国(画像提供:wowkorea)
「ジョンインちゃん事件」生後16か月養子を虐待死させた養母、無期懲役から懲役35年に減刑=韓国(画像提供:wowkorea)
養子縁組をしてから虐待によって生後16か月の娘を殺した養母の女が2審で懲役35年に減刑された。

 ソウル高裁は26日、殺人と児童福祉法上常習児童虐待の容疑で起訴された女に対して1審の無期懲役を破棄し、懲役35年を言い渡した。共に起訴された養父となる男には1審と同じ懲役5年が言い渡された。

 女は昨年6月から養子縁組で娘として迎えたジョンインちゃんを常習的に暴行・虐待し、同年10月13日に腹部に強い力を加えて殺した容疑で起訴された。養父の男はその間、妻を放置し、暴行によって娘の体が極度に衰弱したことを知りながら何の措置も取らなかった容疑を受けていた。

 1審は、ことし5月に女に対して殺人容疑を認めたとして無期懲役を言い渡し、男には児童虐待と遺棄・放任容疑で懲役5年を言い渡し、法廷拘束した。1審の裁判部は「被害者は他の人の助けもなく、逃げたり自ら防御したりするのが難しい状態だった。人間ならだれでも保障される人間の尊厳と価値を無残に踏みにじる犯行」と量刑理由を説明した。

 女は控訴審の裁判でも虐待の事実を認めながらも、腹部を踏みつけて殺したという容疑については否認した。

 女は今月5日、控訴審結審公判で最後の陳述を通じて「私がしたことは、口にするのもおぞましく、猟奇的だった。全ての過ちを認めて深く反省し、最悪の母親に会って最悪の方法で命を失った娘にひざまずいて謝罪したい」と述べた。

 女は直接的な死亡原因になったと伝えられている腹部への暴行容疑については弁護士を通じて「腹部を踏みつけておらず、殺す意志はなかった。すい臓の切断や腸間膜の破裂は、病院で心肺蘇生をした時に起きた可能性を排除できない」と主張した。

 検察は2審でも女に対して「自ら防御が難しい16か月の子を相手にした犯行として罪質が大きく、反社会的だ。犯行回数や結果、重大性を鑑みると厳罰に相当する。永遠に社会と隔離さえる極刑が言い渡されるべきだ」と死刑を要請していた。男には懲役7年6か月を求刑していた。
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