演説する魯氏=25日、ソウル(聯合ニュース)
演説する魯氏=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部で北朝鮮問題を担当する魯圭悳(ノ・ギュドク)朝鮮半島平和交渉本部長は25日、ソウル市内で開かれたフォーラムで基調演説し、「(朝鮮戦争の)終戦宣言は北に対する敵視政策がないことを最も象徴的に見せる措置で、北側との対話再開の重要なモメンタム(勢い)になり得る」との考えを明らかにした。

 魯氏は「最長の戦争は朝鮮戦争だ。休戦協定が締結され、平和交渉に進めず68年の歳月が経った」として、「終戦宣言は信頼構築措置として意味が大きい」と述べた。そのうえで、北朝鮮が韓国の終戦宣言提案に「迅速な反応を見せた」とし、「北は『先決条件』を解決する必要性を提起しながらも、対話の可能性を開いている」との認識を示した。

 北朝鮮は終戦宣言の先決条件として、北朝鮮の武力活動を挑発と見なす「二重基準」と敵視政策の撤回を求めている。

 魯氏は「われわれが消極的な姿勢を見せる場合、朝鮮半島情勢が悪化する可能性も排除できない」として、「北朝鮮に対する継続的な関与が必要で、こうした観点からも終戦宣言は意味がある」と述べた。

 魯氏は24日、米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表と会談した。米政府はまだ終戦宣言の推進方向性などを具体的に表明していない。


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