北朝鮮が日本の菅義偉首相を痛烈に批判した(イラスト)=(聯合ニュース)
北朝鮮が日本の菅義偉首相を痛烈に批判した(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が退任する日本の菅義偉首相を痛烈に批判し、次期首相となる自民党総裁候補に対しても北朝鮮への敵対政策を踏襲しないよう警告した。 北朝鮮外務省は23日、自民党総裁選(29日投開票)を前にホームページに李炳徳(リ・ビョンドク)日本研究所研究員名義の文章を掲載し、「終始一貫して最も卑劣で野蛮な対朝鮮(北朝鮮)制裁による封鎖の策動にしがみついてきた菅と安倍(晋三前首相)は、永遠にわが人民の呪いと糾弾を受けてしかるべきだ」と主張した。 李氏は、菅氏と安倍氏は北朝鮮側の誠意と努力によって既に解決済みの北朝鮮による日本人拉致問題を再燃させ、自らの政治的目的実現に悪用するためにうそと欺瞞(ぎまん)で民心を懐柔するのに没頭してきたとしながら、菅氏は安倍氏と共謀して日朝関係を最悪の状態に追いやった張本人の一人だと強調した。 菅氏が先ごろ自らの業績として北朝鮮の貨客船「万景峰号」の日本入港を禁止する議員立法の成立や、拉致問題をNHKのラジオ国際放送で取り上げるよう指示したことなどを挙げたことに対しては、「対朝鮮制裁と圧力に狂奔したことを誇りにすることこそ、すでに犯した罪の上に新たな罪を塗り重ねる行為だ」と非難した。 李氏はまた、「ポスト菅」となる自民党総裁候補にも対しても警告。候補者らが前任者の対北朝鮮敵対政策をそのまま踏襲するという意思をあらわにしているとし、「誰が権力の座についても(中略)対朝鮮敵対視政策にしがみつくなら、得るものは悲惨な惨敗しかないだろう」と主張した。 総裁選に立候補した河野太郎行政・規制改革相、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、野田聖子幹事長代行の4氏のうち多くが拉致問題の解決のためには日朝首脳会談が必要だとの見解を表明したことに不満を示したものと受け止められる。
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