3億元(約51億円)が無駄に…湖北省荊州市の関羽像が撤去・移転へ=中国報道(画像提供:wowkorea)
3億元(約51億円)が無駄に…湖北省荊州市の関羽像が撤去・移転へ=中国報道(画像提供:wowkorea)
中国・湖北省荊州市の巨大な「関羽像」の移転作業が始まった。この作業には1億5500万元(約26億4千万円)がかけられる。関羽像は2016年に作られたもので、高さ57.3メートル、総工費1億7290万元(約29億4千万円)だった。建設・移転作業を合計すると、3億元(約51億円)以上の公費が投じられることになる。

 中国共産党指導部はこの関羽像建造をめぐる案件について、イメージやメンツを過度に重視したプロジェクトであり、形式主義・官僚主義の典型的なものとして批判した。また、このような「大きさ」を過度に追求し、法に抵触したり現地の民俗文化を破壊するプロジェクトは、他の地域でも行われていると指摘。その例として陝西省韓城市で1億9千万元(約32億3千万円)を投じて建設された「鯉魚躍竜門」や貴州省独山県で2億5600万元(約43億5400万円)を投じて建設された「水司楼」を挙げた。

 荊州市の関羽像については、57.3メートルという高さが「荊州歴史文化名城保護規劃」に違反した違法建築物であるとされていた。

 中国共産党指導部は、関係部門の監督体制を強化して類似案件の再発を防ぐとともに、大型プロジェクトに関わる不正行為について厳しく処分していく方針としている。

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