韓国通販大手「クーパン」火災、避難遅れの疑惑を調査へ=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国通販大手「クーパン」火災、避難遅れの疑惑を調査へ=韓国(画像提供:wowkorea)
17日に発生した、韓国通販大手「クーパン」の物流センター火災の鎮火作業が6日以上続いている中、警察が火災が最初に発生した時点がいつなのかを把握するのために捜査力を集中させている。警察は火災発生時を確認した後、「クーパン」側の避難遅延疑惑を調査する方針だ。

22日警察によると、イチョン(利川)警察署など25人で構成された捜査専任チームは、火災直後に確保した物流センター地下2階の防犯カメラを分析している。

この防犯カメラは、物品倉庫内の陳列棚の上部から火花が発生した場面を撮影していた。地下2階ではエアコンが設置されておらず、陳列棚の上部に扇風機を設置するための電線がいくつもあったが、この一か所から火花が発生した。

以降倉庫の外に出る煙を見た勤務者が、最初に通報をした時間が17日午前5時36分であり、警察は防犯カメラに記録されている火花が発生した正確な時間の分析に入った。

警察は火災発生時点を確認した後、「クーパン」側の避難の遅れ疑惑を調査する計画だ。現在「クーパン」側は火災が起きたと言った勤務者の言葉を黙殺し、避難を送らせたなどの疑惑が起きている状態だ。韓国・青瓦台(大統領府)国民請願掲示板には、「午前5時10分頃から火災警報が鳴ったが、度々あった警報器の誤作動のせいでずっと仕事をしていた」とし、「5時26分頃1階入り口に向かう道で煙を見て保安要員に火事だと何度も話したが黙殺された」という内容の文章が上がっていた。

これと関連して、今回の火災が発生した「クーパン」物流センターの保安を担当する企業である「ジョウンシステム」は、当時の保安要員を調査した結果、通報を黙殺したことは無いと釈明した。「ジョウンシステム」は報道資料を通じ、当時保安要員がすぐに無線で上長に火災事実の確認を要請したと明らかにした。続けて上長は火災の事実を直接確認した後、避難を指示し1階の検索台にいた保安要員は、内部を一度確認した後に外部へ避難したと主張した。

今回の火災の細かい経緯と、スプリンクラーなど消防設備がきちんと作動したのかなどに対する本格的な捜査は、現場鑑識以降に行われる展望だ。しかし火がまだ完全に消えていない状況であり、捜査には日数がかかると見られる。

一方、この物流センターは2月の消防当局の消防施設点検で277件の欠陥を指摘されていたという。「国民の力」キム・ヨンパン議員室が消防庁から提出された「消防施設等総合精密点検実施結果報告書」によると、当時点検で指摘された欠陥はスプリンクラー関連が60件で一番多く、防火シャッターの不良も26件指摘されていた。

これに先立ち消防当局は、「該当の物流センターは今年2月22日に最後に消防施設点検を受け、当時消火器未付着など100件あまりの違反事項が発見され、現場点検以降は全て是正されたと確認できた」と明らかにしていた。


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