10月の「韓国型ロケット」・来年の「月軌道船」打ち上げに問題なし…「宇宙エレベーター」開発も準備中=韓国航空宇宙研究院(画像提供:wowkorea)
10月の「韓国型ロケット」・来年の「月軌道船」打ち上げに問題なし…「宇宙エレベーター」開発も準備中=韓国航空宇宙研究院(画像提供:wowkorea)
「韓国型ロケット・ヌリ号をことし10月に初めて打ち上げる。来年にはヌリ号の二次発射をし、多くの問題を抱えていた試験用の月軌道船も正常に発射する」

 イ・サンリュル(李相律)韓国航空宇宙研究院院長は3月の就任後初めての記者会見を開き、こうした国家大型研究開発事業の推進状況を説明した。

 イ院長は「現在、実際の発射に活用する飛行モデルの組み立てをおこなっていて、すべての組み立てを終えれば、発射台に移送する計画」としながら「発射台もすでに完成し、今後、組み立てた機体の酸化剤充電と排出などを経て打ち上げる計画」と述べた。

 来年打ち上げ予定の月軌道船も順調に準備されている。イ院長は「開発過程で発生していた技術的な問題を解決し、期間遅延問題も解決した。来年飛行する機体を組み立てている」と明らかにした。

 これを前に航空宇宙研究院は一昨年末から月探査事業の遅延や事業費の支給問題、前院長の職員暴行、科学技術情報通信部の解任通知問題などの論議に包まれた。世界的にはイーロン・マスクCEOが設立したアメリカの宇宙探査企業スペースXを中心に、宇宙開発傾向が政府主導から民間主導の開発に移り変わり、「航空宇宙研究院の革新と変化が必要だ」という意見が内外部から出ていた。

 イ院長はこうした状況を意識しているのか、今後の機関核心を率い、航空宇宙事業の未来を準備していくとの意志を見せた。今後、3つのタスクフォースチーム(TFT)を運営し、国家大型事業の成功を支援する計画だ。これと共に、中長期の計画を立て、内部制度の改善も始める。また、未来核心研究センター(仮称)組織を新たに作り、宇宙エレベーター、宇宙太陽光のような先進国がしなかったりできなかった研究にも挑戦する。

 イ院長は「この30年余り、人工衛星や大型ロケットのように国民的関心が高い大型事業と後続事業の着手にだけ集中していたため、内外部から残りの部分を軽視しているという評価を受けた」とし、「内部問題を解決することに努力し、30年後を見通して先進国と競争する未来研究も準備する」と伝えた。



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