ただし、これまでワクチンとの因果性が認められたケースはなく、欧州医薬品庁(EMA)などが注意すべき副反応として登録したケースではないという。
コロナ予防接種対応推進団のパク・ヨンジュン副反応調査支援チーム長は19日「急性散在性脳脊髄炎が疑われる事例として、こうした事例報告が外国でもあった」とし「ただし、因果性について認められたケースはこれまでのところ確認されていない」と述べた。
続いて「当該ケースは特異な状況(セーフティシグナル)に分類されてはいないが、変動する余地は残っていると言える」とし「一般人口集団で起こる割合とワクチン接種者で発生した割合を比較評価した時、まだ一般人口集団で起きる割合が高い状況ということ」と説明した。
さらに「EAMでもアストラゼネカの製品説明の中に血小板減少症を伴う稀な血栓症のように珍しい副反応はまだ登録されていない」とし「脳脊髄炎の診断はまだ推定診断であり、確定診断するには時間がかかる」と述べた。
なお、40代の医療機関従事者は3月12日にアストラゼネカワクチンを接種した後、19日に頭痛やじんましんなどの症状を見せ、接種から2週間後に症状が悪化し、病院で診療を受けた。しかし、症状は好転せず、入院治療を受けていたところ、1次診療所見で急性散在性脳脊髄炎の診断を受けた。
急性散在性脳脊髄炎は神経学的副反応が現れることのある疾患で、一部では当該患者が‘四肢麻痺’の症状が現れたという報道があり、ワクチンの副作用に対する恐怖心が強まった。
当局によると、患者は現在、一般病室で治療を受けており、症状はそれほど悪化していない状態とのことだ。
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