「太陽節」である15日、北朝鮮は、対米・対南「挑発」を敢行するか(画像提供:wowkorea)
「太陽節」である15日、北朝鮮は、対米・対南「挑発」を敢行するか(画像提供:wowkorea)
北朝鮮最大の名節とされている「太陽節」(故キム・イルソン金日成 主席の生誕日)である今日(15日)、米国では 韓国の対北ビラ散布禁止法(南北関係発展法の改正案)に対する聴聞会が開かれる。今回の聴聞会が“太陽節”当日に開かれることは、人権問題や対北ビラ散布に対して敏感に反応してきた北朝鮮が反発する可能性があるだけに、韓国政府は鋭く情況を注視している。

米国下院傘下の超党的機関であるトム・レントス人権委員会は、日本・韓国時間でこの日の夜11時頃 対北ビラ禁止法を扱うTV聴聞会を開催する。この委員会は「対北ビラ禁止法が北朝鮮の人権増進の努力を妨害し得る」という一部の懸念を反映し、開催するいうことが明らかとなっている。

米議会が同盟国の特定法に対して聴聞会を開くのは、異例なことである。

米国務省は13日(現地時間)、メディアによる聴聞会に関する論評要請に「韓国は独立的で強力な司法府を持った民主主義国家として、この法を再検討することのできる道具がある」とし「米国は全世界の表現の自由を増進し、支持する」と伝えた。これは 今回の聴聞会に対して韓国の一部から「内政干渉だ」という批判が出ていることへの反応だとみられている。

一方 北朝鮮は、太陽節の前日であるきのう(14日)も、特別な動向なく各種の記念行事を開催し、祝いのムード作りに熱を上げている。

昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により、太陽節の様々な対面行事は取り消され、簡素化して行なわれたが、今年は防疫への自信を誇るように、多様な行事を行なっている。今年の行事の規模は、新型コロナ以前の水準まで回復したというのが、韓国統一部(省)の分析である。

注目すべきは、北朝鮮の「反発」についてだ。太陽節の当日に 米国では対北ビラ禁止法に関する聴聞会が開かれることも、緊張が高まる要因である。外交界では この時を前後して北朝鮮外務省による非難の談話や、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の試験発射などのかたちで、対米・対南圧力を敢行する可能性が提起されている。

ただ 太陽節に合わせたSLBMによる挑発は 時間が差し迫っていることから、ジョー・バイデン米政権による対北政策の検討が終わる時まで、「見守る雰囲気」を維持していくだろうという見方もある。

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