韓国の市民団体が、韓国全州市の平和の少女像の前で「ベルリンの少女像の撤去反対」集会を開いている(画像提供:wowkorea)
韓国の市民団体が、韓国全州市の平和の少女像の前で「ベルリンの少女像の撤去反対」集会を開いている(画像提供:wowkorea)
韓国外交部(外務省に相当)は、日本による“平和の少女像(慰安婦像)”撤去の試みに対して「日本が自ら明らかにした責任の痛感と謝罪・反省の精神に逆行する行動だ」と批判した。

韓国外交部の報道官は今日(3日)の定例会見で、ドイツ・ベルリン市のミッテ区議会で 少女像の永久設置保存の決議案が通過したことについて「海外の少女像などの設置は、どこまでも戦時下の性暴力という普遍的な人権侵害問題への追慕と教育の次元で、該当地域と市民社会の自発的な動きによって推進されたものであると、改めて申し上げる」と語った。

つづけて「わが政府は、これを人為的に撤去しようと日本政府が関与することは、慰安婦問題の解決に役立たないだけでなく、日本が自らも明らかにした責任の痛感と謝罪・反省の精神にも逆行する行動だとみている」と付け加えた。

ミッテ区議会は、1日(現地時間)に開かれた全体会議で、少女像の1年の期限をなくし、事実上 “永久設置”が可能となるようにする内容の決議案を賛成多数で可決処理した。

韓国系団体“コリア協議会”は、去る9月 ベルリンのミッテ区に元慰安婦を象徴する“平和の少女像”を設置した。日本政府は この少女像の設置直後から、ドイツ政府とベルリン市当局を相手に撤去の圧力を加えてきた。

ミッテ区庁側は コリア協議会が少女像と共に 日本による過去の慰安婦強制動員の事実を説明する碑文を設置しながらも、それを当局にあらかじめ知らせなかったという理由から、10月7日 その設置許可を取り消し、少女像の撤去を命令していた。

しかし コリア協議会は、このようなミッテ区庁の措置が「不当だ」として、管轄の裁判所に効力停止の仮処分申請をし、現地の他の市民団体たちもミッテ区の少女像撤去命令に反発したことから、その撤去が猶予されてきた状況であった。

このことについて、加藤勝信官房長官はきのう(2日)の定例会見で「極めて残念だ」、「わが国の立場、また これまでの取り組みと相いれないことだ」とし「(少女像問題に対する)日本政府の立場を現地関係者に説明する方針だ」、「像の速やかな撤去を要求していく」と語った。

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