マイク・ポンペオ米国務長官は訪韓の日程を取り消し、今日(6日)日本で開かれる米日豪印の“4か国安保対話”である「クアッド(Quad)」外相会議だけに参席することになったが、どんな成果が出るのか、韓国では気になるところである。

ポンペオ長官の今回のアジア巡訪は、“米国側の不可避的な事情”により、結局 日本だけの訪問となったが、米国務省は3日(現地時間)訪日の日程を伝え「クアッド外相会議は、インド・太平洋地域の緊急な懸案に焦点を合わせるだろう」と強調している。

それほどポンペオ長官は今回のクアッド会議を通じて、インド・太平洋地域で「反中戦線」を米大統領選前に構築するという意志が強い。ポンペオ長官は訪日直前 記者たちに「重要な発表・成果がなされることを期待する」と伝えている。会談の成果としての共同宣言を通じて、今回の機会にいわゆる「クアッド・ドクトリン」を引き出すという覚悟である。

しかし 米国のパートナーである日本・オーストラリア・インドの3か国が、米大統領選の直前に「クアッド・ドクトリン」に積極的に応えるかは、はっきりしていないというのが、大方の見方である。去る2日 デイビッド・スティルウェル米国務省東アジア・太平洋担当次官補は「会議で共同宣言は出ないだろう」と予想している。

ただ 今回のクアッド会議が4か国の大臣級会議として格上げされて以降、今回で2回目となるだけに、ある程度の成果が出されるともみられている。

本来 ポンペオ長官の今回のアジア巡訪は、日本でのクアッド会議がその核心として「中国への包囲網を構築」する計画であった。また その後の韓国訪問で、「反中戦線」を韓国とベトナム、ニュージーランドを含めた「クアッド・プラス」へと拡大する機会をもつという構想もあったものと伝えられている。

米国による「クアッド(Quad)プラス」構想はまだアイデアの次元であり、韓国はこれに対して何の立場も要求されてはいない状況であるが、長期的に米国は韓国側に「反中戦線」参加への圧力を加える可能性は排除できないとして、韓国政府の適切な対応の備えが必要だといわれている。

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