辛東主氏(右)と辛東彬氏(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
辛東主氏(右)と辛東彬氏(コラージュ)=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】ロッテグループ創業者の長男でSDJコーポレーション会長の辛東主(シン・ドンジュ、日本名:重光宏之)氏が、実弟で韓国ロッテグループ会長の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)氏のロッテホールディングス(HD、本社・東京)取締役解任を求める訴訟を東京地裁に起こした。 東主氏側は22日、ロッテHDの筆頭株主の光潤社がロッテHDと東彬氏を相手取り、東彬氏のロッテHD取締役解任を求め提訴したと発表した。光潤社は東主氏が筆頭株主で代表を務めている。 東主氏側は、韓国ロッテグループの系列会社の職務と関連して有罪判決が確定した人物がロッテHDの取締役を務めているのは、法令順守の経営上、許されるものではないとし、「株主総会で解任案が否決された以上、司法の判断を通じて解任しなければならない」と主張した。 先月24日に東京で開かれたロッテHDの株式総会で、東主氏は東彬氏の取締役解任を求める議案を提出したが、否決された。 東主氏は2015年7月から18年までに5回にわたり、株主総会で東彬氏解任と自身の復帰を試みたがいずれも東彬氏に敗れている。 東彬氏は韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領とその友人への贈賄罪に問われ18年2月に実刑判決を受けて収監された。判決後、ロッテHDの代表権を返上したが取締役としてはとどまった。同年10月の二審判決で懲役2年6カ月、執行猶予4年を言い渡されて釈放され、経営に復帰。昨年2月にはロッテHDの代表取締役にも復帰した。
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