仁川空港で検疫を支援する陸軍の将兵が入国者の問診票を確認している(陸軍提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
仁川空港で検疫を支援する陸軍の将兵が入国者の問診票を確認している(陸軍提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国政府の中央災難(災害)安全対策本部の金剛立(キム・ガンリプ)第1総括調整官(保健福祉部次官)は10日、米国から韓国に帰国する際、新型コロナウイルスの感染が疑われる症状があったにもかかわらず解熱剤を服用して検疫を通過した留学生について、告発措置を取ることを決めたと明らかにした。

 

 金氏はこの日の定例会見で「国民の安全を脅かす行為に対しては、不寛容の原則に従って措置を行う予定だ」と述べた。

 先月25日に韓国に入国したこの留学生は、23日からせきやたん、筋肉痛などの症状があったが、解熱剤を服用して米国出国時と韓国入国時の検疫を通過。入国翌日の26日に居住地の南部・釜山市の保健所で新型コロナウイルスの感染が確認された。

 金氏は、この留学生は特別入国手続きの対象として健康状態質問書を作成し、これに基づく検疫調査と診断検査を受ける義務があったとした上で、入国時に提出した健康状態質問書に「症状なし」と故意に虚偽記載を行ったとして、仁川空港検疫所が検疫法違反で告発する予定だと説明した。

 また、「解熱剤を服用するなどの方法で症状を隠して検疫を通過することは、同じ飛行機の搭乗者や移動中に接触する可能性のある人に感染の危険を招く利己的で無責任な行動だ」としながら「検疫法違反であるだけでなく、共同体の安全を脅かす行動であることに留意してほしい」と強調した。


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