鄭明勲氏(世宗文化会館提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
鄭明勲氏(世宗文化会館提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国出身の世界的な指揮者、鄭明勲(チョン・ミョンフン)氏が2月に東京で公演を終えた後、イタリアでの公演の指揮を取りやめ、フランスの自宅で自主的に待機している。日本とイタリアは新型コロナウイルスの感染者が多い。ただ、鄭氏に感染が疑われる症状は見られないとされる。 イタリアのフィレンツェ五月音楽祭劇場管弦楽団は2日(現地時間)、フィレンツェで7日にマーラー交響曲第9番を指揮する予定だった鄭氏を別の指揮者に交代したと発表した。同氏が東京公演後、安全上の理由で14日間、自主的な待機が必要としたため。感染が疑われる症状はないが、万一の事態に備えて要請してきたという。 鄭氏は東京フィルハーモニー交響楽団の名誉音楽監督。2月19、21、23日に東京で上演されたビゼーのオペラ「カルメン」の演奏会形式の公演で、東京フィルを指揮した。 鄭氏側によると、同氏は現在、フランスのプロバンス地方にある自宅で待機している。症状は全く見られないとしながらも、「日本は感染者数が多い国のため、慎重を期す意味で指揮を辞退した」と説明した。 一方、イタリアの感染者数は欧州で最も多く、2000人を超えた。死者も50人超となった。
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