ソウルの米国大使館前で、米国による駐留経費負担の増額要求を非難する野党「民衆党」の党員ら(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウルの米国大使館前で、米国による駐留経費負担の増額要求を非難する野党「民衆党」の党員ら(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国が2020年以降の在韓米軍の駐留経費負担(思いやり予算)の規模を決める交渉を重ねていることを巡り、北朝鮮メディアが11日、韓米を非難する記事を掲載した。

 北朝鮮の対韓国宣伝用ウェブサイト「わが民族同士」は、「南朝鮮(韓国)当局が人民の血税をささげるほど、米国の専横はひどくなる」と主張。米国が、19年は1兆389億ウォン(約976億円)と取り決めた韓国の米軍駐留経費負担額を20年以降は5兆ウォン水準に増額するよう主張しているとされることについては、「非道極まりない、悪らつな強盗のような要求」だと指摘した。

 その上で、韓国が負担する駐留経費は「朝鮮半島の平和と安定を破壊し、わが民族を絶滅させようとする北侵戦争費用、占領軍の果てしない欲を満たすための享楽費用」だと非難した。

 別の対韓国宣伝メディア「朝鮮の今日」も、米国を「南朝鮮から天文学的な金額の血税を吸い上げる破廉恥な強盗」と強く非難。韓国に対しては、「こうした強盗を救世主、血盟と持ち上げ、全てをささげる南朝鮮の当局こそ、この上なく愚かだ」と皮肉った。

 20年以降の駐留経費負担を巡る交渉は9月に始まった。次回の交渉会合は今月中に開かれる予定だ。


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