ソウル近郊の展望台から望むNLL一帯の海上=(聯合ニュース)
ソウル近郊の展望台から望むNLL一帯の海上=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の当局者は22日の会見で、9月18~20日の南北首脳会談で署名された「軍事分野合意書」に、黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)一帯に平和水域を設けるという表現が盛り込まれたことについて、北朝鮮がNLLを認めたとする立場を表明した。 この当局者は、「(北側が主張する黄海の)警備界線は議論の対象にならない」と述べた。警備界線は、韓国側のNLLに対して北朝鮮が任意で設定した黄海境界線だ。 当局者は「軍事分野合意書で北方限界線という用語を使用したことにより(北の)北方限界線の認定は整理がついたと受け入れられなければならない」とし、「北の認定を前提にしなくては合意書に含めることはできなかった」と強調した。 北朝鮮が近ごろ主張する警備界線とはどのようなものかとの質問に対しては、韓国側が警備界線を認定したり受け入れたりするものではないとしながら、2007年に平和水域問題について議論された南北将官級会談で北側が言及したNLLに近接する警備界線であるとの見解を示した。 この当局者は、北朝鮮が黄海の南北艦艇間の通信で警備界線の順守を強調していることに関しては「(軍事分野合意書に)NLLを基準に平和水域と共同漁業区域が整理されれば問題の余地がなくなるが、その部分まで至っていないのが現実だ」とし「その部分は今後、南北軍事共同委員会で協議することになっている」と述べた。
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