貿易用のコンテナが積まれた港(資料写真)=(聯合ニュース)
貿易用のコンテナが積まれた港(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国貿易協会の国際貿易研究院は27日に公表した資料で、今年の年間輸出額は前年比5.5%増の6050億ドル(約66兆5000億円)、輸入額は同11.0%増の5310億ドルで、輸出入額を足した貿易額は1兆1360億ドルとなり2年連続で1兆ドルを超えると試算した。年間輸出額、貿易額ともに過去最高になるとの見通しだ。

 輸入が輸出を上回る増加率を見せ、輸出から輸入を差し引いた貿易収支の黒字額は740億ドルと、昨年(952億ドル)より縮小すると見込んだ。

 輸出増加率は上半期の6.4%から下半期は4.6%に鈍化し、年間で5.5%と、昨年の年間輸出増加率(15.8%)の3分の1にとどまると予想した。輸出単価の上昇鈍化、昨年の船舶輸出や半導体好況の反動などが原因だ。

 貿易協会は、下半期も世界経済の成長の流れやIT(情報技術)景気の好調、原油価格上昇などの影響で、主力13品目のうち8品目で輸出が伸びると見込んだ。半導体は単一品目として初めて年間輸出額が1000億ドルを超えると予想する。ただ、中国の大規模メモリー投資や生産本格化などにより、半導体輸出増加率は今年1~5月の43.8%から下半期は16.6%に鈍化する見通しだ。

 石油化学、石油製品、コンピューター、一般機械なども好調を維持するとみられる。輸出が振るわなかった自動車や自動車部品が増加に転じ、携帯電話とディスプレーの減少幅が縮小することで、下半期は半導体への偏りが多少緩和される見通し。半導体の輸出全体に対する寄与率は、今年1~5月の82.1%から下半期は68.2%に低下すると貿易協会は推算している。


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