WTOの是正勧告を受けて行われた集会で日本産水産物の禁輸を求める市民=(聯合ニュース)
WTOの是正勧告を受けて行われた集会で日本産水産物の禁輸を求める市民=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】東京電力福島第1原発事故を理由に韓国が日本産水産物の輸入を禁止していることについて、日本政府が世界貿易機関(WTO)に提訴した問題で、韓国政府は一審に当たる紛争処理小委員会(パネル)が日本の訴えを認めたのは問題があるとして、9日(現地時間)に上訴した。産業通商資源部が発表した。 同部は「政府は日本の原発をめぐる状況、国民の食の安全の重要性などを考慮すると、パネルの判定に問題があるという立場であり、WTOの紛争解決手続きに従い上訴する」と説明した。 韓国政府は2011年3月の福島原発事故後、福島など東北や関東計8県の一部水産物の輸入を禁止した。13年9月には同原発から高濃度汚染水が漏れた問題を受け、8県の全水産物を輸入禁止にした。 日本は15年、輸入規制は不当な差別だとして韓国をWTOに提訴した。パネルは今年2月22日に発表した報告書で韓国の禁輸措置が協定違反に当たるとし、是正を勧告した。 政府は上訴に際し、パネルが協定に違反すると指摘した部分に対する論理を補強したという。 最終審である上級委員会は90日以内に判断を下す必要があるが、現在、判定を下す委員が欠員しているため、結論が遅れる可能性もある。政府は上訴の結果が出るまで現在の輸入禁止措置を維持する方針だ。 
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