インドの射撃の英雄アビナヴ・ビンドラー選手を取材に来たインドのメディア(提供:news1)
インドの射撃の英雄アビナヴ・ビンドラー選手を取材に来たインドのメディア(提供:news1)
「第17回アジア大会2014韓国仁川」が開幕して5日が経った。大会初日から仁川(インチョン)を訪れた各国の客人から出た不満は、変わらず続いている。迅速な改善がなされていないということだ。

 交通、食事、ボランティアなど主催側の不十分な準備に対する指摘は23日、玉輦(オンニョン)国際射撃場と、桃源(トウォン)体育館でも起こった。

 玉輦国際射撃場でエアライフルの決戦終了後、選手たちに早くインタビューをすることができる共同取材エリアは設置されていなかった。開催国である韓国の記者、金メダリストを輩出した中国の記者、そしてインドの射撃の英雄アビナヴ・ビンドラーを取材に来たインドの記者など殺到しており、狭い空間に少なくとも50名余りの記者が取材競争をしていた。選手を待っていたインドのマスコミは、韓国の記者に対して不満をぶちまける場面も。

 この日、ビンドラーを取材するためにインドから20名ほどの取材陣が集まっていた。自国のスーパースターを取材するために、遠路はるばるやってきたインドの取材陣らは狭い取材空間のみならず食事、交通、言語などにより困難を強いられていると明かした。

 インドのある記者は「競技場はとても素晴らしく、街も美しい。しかし協議を取材するためのエリアや記者の作業部屋がとても狭く、不便を感じる」と述べた。

 さらに「食事も大変だ。私のようなベジタリアンは、ご飯を食べるのが難しい。インドから来た人の中には私のようにベジタリアンが多く、食事の大変さを訴えている。また競技場内に英語で意思疎通できる人があまりいないので、大変な点が多い」と続けた。アジア競技大会の公式言語は英語である。

 柔道が行なわれた桃源体育館でも準備不足について不満が叫ばれている。日本の放送局関係者は「20日から4日間ここに来ている。初めは取材エリアや記者会見室の運営が整っていなくて不便なことが多かった。今はだいぶよくなってきたが、まだ不十分なのは事実だ」と述べた。

 日本の記者はさらに「私は韓国人と行動を共にしているから交通の問題はないが、他の日本人記者の話だと、シャトルバスが不便だそうだ。競技が終わった後、タクシーを利用しなければならず、それに対する案内も不十分だ」と明かした。

 さらに「ボランティアが競技場にたくさん配置されているが、多すぎるように見える。彼らが頑張っているのはわかるが、時に自分らがすべきことを忘れて、自己満足のためにいるような印象を与えている」と指摘した。

 開幕後5日の間に国内外のマスコミや観客からの指摘は絶えない。少しずつ改善しているが、大会関係者のもう少し早い状況把握と修正が必要だ。

 アジア大会が45億のアジア人にいい印象を残すことができる時間は、あと11日しかない。

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