会見する金義道報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
会見する金義道報道官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は30日、高麗王朝(918~1392年)の首都だった北朝鮮・開城にある王宮遺跡、満月台の共同発掘調査に向けた南北の学者の接触を承認した。金義道(キム・ウィド)報道官が同日の定例会見で明らかにした。
 南北歴史学者協議会が発掘調査関連の訪朝を申請していたという。金報道官は「政府は非政治分野の純粋な社会文化交流は認めてきた。民族共同の文化遺産保存事業の意味を勘案し、訪朝を承認した」と説明した。
 同協議会のメンバー5人は来月1日に開城を訪れ、北朝鮮側関係者らと発掘調査事業について協議する。
 2013年に世界遺産に登録された開城の遺跡地区の一部である満月台は919年に建設され、1361年に全焼した。
 南北共同発掘調査事業は07年に始まったが、10年に起きた韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件を受けた対北朝鮮制裁措置で中止となった。事業は11年11月に再開されたが、同年12月、金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去し発掘担当者らが撤収した後、事業は再び中断した。
 今年2月の韓国と米国の合同軍事演習以降、南北関係の冷え込みが続いているが、南北当局は最近、「キョレマル(民族語)大辞典」の共同編纂(へんさん)や山林緑化事業をめぐる協議など、社会・文化分野での民間接触を相次いで承認している。

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