会談前に沈没事故犠牲者に黙とうをささげる韓米首脳ら=25日、ソウル(聯合ニュース)
会談前に沈没事故犠牲者に黙とうをささげる韓米首脳ら=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領とオバマ米大統領は25日午後の首脳会談の前に韓国旅客船沈没事故の犠牲者に黙とうをささげた。
 オバマ大統領は会談前のあいさつで「事故の犠牲者、そして不明者と死亡者のため、黙とうをささげる時間を持ちたい」と提案。韓国の同盟国として、また友人として深い哀悼の意を表すと話した。
 これに対し両国首脳をはじめとする会談参加者は30秒間頭を下げて黙とうをした後、席について会談を始めた。 
 朴大統領はオバマ大統領に対し、謝意を示した上で「事故が起きた後、大統領が直接、お見舞いの言葉を伝えてくれたほか、救助艦の派遣など積極的に支援してくれたことは韓国国民にとって大きななぐさめと力になっている」と伝えた。
 また2001年に米国で起きた同時多発テロに触れ、「テロの後に米国民が力を合わせてつらい過程を克服したように、韓国国民もこの危機を克服し、新しい大韓民国を作り出すと信じている」と述べた。 
 オバマ大統領は沈没事故の当日に米ホワイトハウスに掲げられていた星条旗を悲劇に見舞われた韓国国民に対して哀悼の意を込めて朴大統領に贈った。
 オバマ大統領は木箱に入った星条旗について「米国には軍人や参戦勇士が命を落としたとき、遺族や愛する人々に国旗を贈る伝統がある」とした上で、米国民を代表し、朴大統領と韓国国民に国旗を贈ると述べた。
 また、この国旗が米国の深い哀悼の意と困難な時期に共に寄り添う心、韓国を同盟国であり友邦と呼ぶ誇りの表れでもあると説明した。
 これに対し朴大統領は「大きな悲しみに包まれた国民や犠牲者の家族らと悲しみを分かち合う細心の配慮に深く感謝する」と述べた。

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