【ソウル聯合ニュース】大韓航空の昨年の乗客数が日本路線の不振などの影響で前年に比べ3.9%減少したことが26日、分かった。
 国土交通部がまとめた輸送実績によると、大韓航空の昨年の旅客数は2360万7000人となり、前年比で95万9000人が減った。このうち、国際線の乗客は1664万6000人となり、2.0%(34万1000人)減少した。円安や競争激化により、日本路線で乗客が急減したのが主因。日本路線の乗客は391万6000人で、15.4%(71万1000人)落ち込んだ。とりわけ、仁川~成田線は21.3%(14万7000人)減少した。仁川~大阪線、仁川~名古屋線なども10%以上低下した。
 ただ、中国路線は中国人の韓国訪問が増加したため、7.0%増の312万4000人となった。
 航空会社のうち、旅客が減ったのは大韓航空が唯一だ。同社の昨年1~9月期の営業損失は373億ウォン(約35億円)となった。同社関係者は「乗客が減少した理由としては円安、格安航空会社(LCC)との競争が挙げられる。日本から韓国を経由し、米国や欧州などに行く乗り換えも減少し、他路線まで影響を与えた」と説明した。
 一方、アシアナ航空は国際線乗客が4.3%増の1170万6000人、国内線乗客が1.4%増の461万6000人と計1632万2000人となり、3.4%増加した。同社も日本路線の乗客が5.5%減ったが、同路線を除く全路線では乗客が増えた。中国路線は10.5%増加し、日本路線の乗客数を上回った。東南アジアは6.4%増加した。しかし、新規路線拡大や増便、LCCと価格競争などで収益性が鈍化し、昨年は赤字を計上すると予想される。
 韓国LCC5社は昨年、前年比20.2%増の1569万人を輸送した。国際線は36.9%増、国内線は13.8%増となった。LCCが国内線に占めるシェアは48.2%となり、4.4ポイント上昇した。国際線のシェアは9.6%と2.1ポイント上がった。

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