会見で小包の内容について説明する朴報道官=4日、ソウル(聯合ニュース)
会見で小包の内容について説明する朴報道官=4日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領選(12月19日投開票)に出馬した最大野党・民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)候補陣営は4日、日本のある右翼団体代表が文候補の「対日5大歴史懸案」に反発し、選対事務所にくいを送ってきたと明らかにした。
 文候補陣営の朴光温(パク・グァンオン)報道官は会見を行い、「手紙と朴正熙(パク・ジョンヒ)元大統領の肖像画、くいが入った小包が届いた」と説明した。


 小包を送った同団体代表は、ソウルの日本大使館前の従軍慰安婦を象徴する少女像や米ニュージャージー州パリセイズパーク市の公立図書館に設置されている旧日本軍従軍慰安婦の碑などに「竹島は日本固有の領土」と書かれたくいを設置した人物だ。
 同代表は韓国語に翻訳された手紙の中で、文候補が提示した「対日5大歴史懸案」は絶対に認められないとした上で、独島領有権、旧日本軍の従軍慰安婦問題、日本の賠償責任を否定した。また、全ては1965年に朴元大統領が日本と結んだ韓日基本条約で最終的かつ完全に解決していると主張した。
 朴報道官は「選対は今回の事件に大きなショックを受けている。韓国の大統領候補に対するテロと規定する。日本政府に抗議の意を伝える」と述べ、日本政府に対し、真相究明と謝罪、再発防止策を講じることを促した。

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