【ソウル聯合ニュース】韓国知識経済部は2日までに、11月の輸出額について、前年同月比3.9%増の477億9500万ドル(約36億3500万円)と暫定集計されたと発表した。輸出額の増加は2か月連続。
 輸出を品目別にみると、無線通信機器、半導体などIT部門が大幅に増加したほか、自動車部品、石油製品、石油化学も増加を維持した。船舶、一般機械は振るわなかった。
 品目別の増加率は、無線通信機器が25.3%、鉄鋼が15.3%、半導体が12.9%、自動車部品が11.3%、石油製品が10.1%、液晶パネルが7.6%、石油化学が7.0%、自動車が1.8%。一般機械は1.9%、船舶は47.4%とそれぞれ減少した。
 輸出先別では、東南アジア諸国連合(ASEAN、28.6%増)、中国(10.7%増)、日本(3.7%増)、中東(1.3%増)への輸出は増加したが、米国(4.0%減)、欧州連合(EU、13.9%減)、中南米(18.4%減)への輸出は減少した。
 一方、11月の輸入額は前年同月比0.7%増の433億2000万ドルで、輸出額同様、2か月連続増加した。原材料や消費財の輸入は減少したが、資本財の輸入増加で全体の輸入額は前年よりやや増えた。
 同部は、世界的な景気低迷やウォン高ドル安にもかかわらず輸出額が2か月連続増加し、今後の見通しはやや改善すると評価した。
 同部関係者は「7~9月期に輸出減少率が鈍化傾向だったが10~12月期に入り好転しているようだ。肯定的なシグナルが出ているものの全般的に世界景気が低迷しており、さらに見守る必要がある」と話している。

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