【ソウル聯合ニュース】欧州債務危機や中国経済低迷への懸念など、対外環境の悪化で上半期(1~6月)に苦戦した韓国の輸出が下半期には多少改善する見通しだ。
 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が29日に発表した下半期(7~12月)の輸出入見通しに関する報告書によると、下半期の輸出額は前年同期比5.0%増の2957億ドル(約23兆5466億円)と予想された。年間ベースでは前年比3.1%増の5723億ドルと予測。貿易収支は265億ドルの黒字となり、前年比43億ドル減少すると見込んだ。
 KOTRAとサムスン経済研究所(SERI)が共同調査した7~9月期のKOTRA-SERI輸出先行指数は54.0ポイントで、4~6月期より2.3ポイント上昇した。輸出先行指数は50を上回ると前四半期に比べ輸出が好調であることを示し、50未満ならその逆となる。
 下半期の輸出は自由貿易協定(FTA)の効果が本格化すると予想される米国と、国内市場が急成長するアジア、上半期の原油価格高騰で好況の中東地域がけん引すると予測する。上半期に低迷した中国と中南米への輸出も多少改善する一方、日本や欧州などへの輸出は下半期も苦戦が予想される。
 品目別では自動車と自動車部品が好調を維持する一方、石油製品は国際原油価格の下落を受け上半期に比べると増加ペースが鈍化する。半導体は上半期に比べ改善し、船舶は不振が継続すると予測した。
 KOTRAは「下半期に輸出が多少回復し、2年連続となる貿易額1兆ドルは問題なく達成できる」と予想した。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0