外交通商部の新年業務報告を受ける李大統領(中央)=29日、ソウル(聯合ニュース)
外交通商部の新年業務報告を受ける李大統領(中央)=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル29日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は29日、北朝鮮が2012年「強盛大国」の目標を掲げているため、来年必ず、6カ国協議を通じ北朝鮮の核廃棄を実現しなければならないとの考えを示した。青瓦台(大統領府)で行われた外交通商部の新年業務報告の席で述べたもの。
 北朝鮮は、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕100年となる2012年までに、経済再建を含む富強国家「強盛大国」建設を実現することを目標としている。

 李大統領はまた「南北の交渉を通じた核廃棄に向けても、韓国は重要な役割を果たす必要がある」と強調した。政府は依然、6カ国協議再開の前提条件として北朝鮮の核計画中断と国際原子力機関(IAEA)査察官の再受け入れを提示しているが、延坪島に対する砲撃の後、李大統領の北朝鮮に対する強硬発言が相次いでいた。今回のこの発言は、南北会談再開に向けた変化ではないかとの見方も出ている。
 李大統領はまた、北朝鮮の核廃棄と朝鮮半島の平和統一、統一に対する外交的支持基盤の確保が、外交通商部の3大役割だと指摘した。同盟国の米国だけでなく、日本、中国、ロシア、欧州連合(EU)などと問わず多くの国から平和的統一に対する支持基盤を得る作業を、今から始めるべきだと指示した。
 ことしは朝鮮戦争開戦から60周年を迎えたが、北朝鮮から2度の挑発を受けたとし、今後の朝鮮半島の平和定着が重要な課題だと指摘した。これは外交だけで可能なことではなく、強い国防力と国民の団結した安保意識が前提としてなければならないと強調した。

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