【ニューヨーク19日聯合ニュース】国連安全保障理事会は19日、朝鮮半島の緊張をめぐる緊急会合を開催し、声明の内容を協議した。ただ、理事国間で意見が合わず、議論は難航したようだ。
 会合は、先月23日の北朝鮮による韓国・延坪島砲撃、これを受けた韓国軍の延坪島での海上射撃訓練計画、北朝鮮の報復威嚇などで朝鮮半島の緊張が高まっているなか、安保理常任理事国のロシアが開催を要請したもの。
 ロシア側は、韓国と北朝鮮の双方に対し、地域内での状況を悪化させかねない措置を避けねばならず、最大限の自制を求めるとする声明案を安保理加盟国に配布した。会合では、中国がこうしたロシアの案を支持する一方、米国や英国などは朝鮮半島の緊張を高めた北朝鮮を非難する内容のない声明は採択できないとし、議論は平行線をたどった。
 一方、韓国軍合同参謀本部は20日、延坪島で同日に海上射撃訓練を実施する計画だと明らかにした。軍関係者は、訓練を受け北朝鮮が違法な軍事挑発を敢行する場合、即時に強力かつ断固たる制裁を加えると強調した。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0