【ソウル29日聯合ニュース】大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は29日、来年の韓国の輸出額が5200億ドル(約43兆円)に達すると予想した。しかし、世界経済の不安やことしの輸出急増の反動で、輸出増加率は今年度(28.5%)に比べ大幅に鈍化した11.3%の水準になるとの見通しを示した。
 来年の世界市場については、先進国の消費と投資の回復鈍化、財政安定性の低下、通商分野の葛藤(かっとう)など、市場不安要因が残ると見通した。このため、国内市場が急速に成長し、政府主導のインフラ投資が増加する中国や東南アジアなどアジア市場の重要性が一層高まると予想した。
 品目別では、自動車および自動車部品、情報技術(IT)部品素材が輸出主力商品としての座をさらに固めるとの見方を示した。また、国際原油価格や原材料価格の上昇、新興市場での家電・自動車・建設需要拡大を追い風に、鉄鋼、石油化学、石油製品やエネルギー品目の輸出が好調を示すと見通した。
 地域別では、中国、東南アジア、南米、中東などへの輸出が増加する半面、日本や欧州など先進国への輸出は大幅に鈍化すると予想した。
 一方、韓国貿易協会も同日の報道資料を通じ、来年の輸出は5160億ドル、輸入は4850億ドルに達し、「貿易1兆ドル時代」に進入する可能性が高いと予想した。

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